7/29にDJミキサーXone PX5を設置します。
実はアレヒの日本代理店であるハイレゾリューションの営業さんに実機を持って来て頂き、事前に鳴らしてみてたんですが、さすがフラグシップ機!すこぶる音は良かったです!
今回僕が重要視していたのは、レコードとCDJの入力バランスです。
特にオルトフォンの針は出力が低いため、トリムをマックスにしてもCDJの音圧に負けるというのが悩みでした。
今回オルトフォンのナイトクラブで試してみましたが、少しブーストするだけで、CDJとバランス取れました。
またうちの標準針である樽屋の赤針では、全く同じトリムの位置でバランス取れてます。
しかも、Xone 92と同じくフォノイコライザーが良いお陰でレコードがさらに良い音で鳴ります!
Xone 92はレンジが広く解像度の高い音で最高なんですが、PX5もほとんど同じ感じで、少しだけレンジ狭いかな?と感じた程度の違いです。
Xone 92買わなくても良かったかも?と思ったくらいの出来です。
もちろんCDもUSBも気持ち良く鳴ります。
PX5は、クロスフェーダーだけでなく、縦フェーダーのカーブも変えることができます。
Xone 92は、というかほとんどのアレヒのミキサーの縦フェーダーは、いわゆるPAカーブと呼ばれる、頂点付近で急に大きくなるカーブな事が多かったですが、パイオニアライクな緩やかなカーブも選択できます。
そしてEQは定番の3つ!やはりXone 92の4つのEQは慣れてない人には大変みたいです。
(しっかり音を作りたい人には最高なんですが)
EQはアイソレーター機能付で、カーブは少し独特かな?と感じました。
まあ何と言ってもPX5最大の特徴は、デファクトスタンダードなパイオニアのDJミキサーのレイアウトにしたということかも知れません。
Xone 42やXone43で、外部エフェクターにどのくらいの信号をセンドするのか決定するノブが、パイオニアのミキサーのカラーエフェクトの位置、つまり縦フェーダーの上にあった為、ほとんどのDJがフィルターだと思ってグリグリしてたのが、懐かしいですが、ようやくトリムの上に変更になりました。
おそらくパイオニアのミキサーを使った事がある方は、すぐにPX5も使えると思います。
エフェクターはやや慣れが必要です。
ただ使いこなしてくると、クオリティの高いリバーブやディレイなど高品質に鳴ります。
とりあえずAUTO BPMの認識が弱いので、TAPは必須です。
エコーやディレイ系はBPM合ってないと使えないので、そこは注意が必要です。
ようやく使えるエフェクターが内蔵されたので、特にテクノ、ハウス系のDJは実戦で使えるエフェクトたくさんありますので楽しいはずです。
パイオニアの外部エフェクターRMX-1000も使えますが、正直出音に関しては、RMX-1000を通すと悪くなります。
ただ、ジャンルによってはRMX-1000のクリエイティブなプレイが欲しい場合もありますし希望があれば設置しておきます。
※追記
どうやらセンド/リターンでのRMX-1000の接続はPre/Post方式で、Xone 43のようなX-FXでエフェクターのWET/DRYの切り替えを瞬時に出来る感じではなくなりました。
どういうことかというと、Pre/Post方式だとエフェクターの音だけを出すというのがPreを選択した上で、縦フェーダーを下げないといけないという非常にややこしい感じです。(例えばROLLとか)
なぜセンド/リターンの仕様をパイオニアみたいにしてくれないのか、、謎です。
ただ、マスターインサートエフェクトもできるみたいなので、ケーブルを買ってから使い勝手や音質の変化など、また追記します。
PX5はあらゆるジャンルのDJプレイに対応できるオールマイティなキャラで、DJM-900Nexusに対抗して作られたのかな?と思います。
確かにパイオニアのミキサーは使いやすいです。
エフェクターはDJM-900Nexusは多彩だし、使い慣れていて面白いです。
PX5は、さすが元々業務用スタジオのコンソールメーカーなだけあり、PAミキサーのような実用的でクォリティの高いエフェクターが多く、パイオニアのエフェクターに飽きていた人には新鮮かも知れません。
画面は小さく少し見辛いです。
出音は完全にPX5の優勝です。
音良いので、Xone 92からPX5への買い替えも良いと思います。
ただXone 92は、2つの独立したフィルターにLFOという武器があるので、Xone 92から離れられない人も多いかもですね。
クラブとしては、古くなったXone 92から、エフェクター付いてるPX5に変更するのは、充分ありだと思います。
それだけ音は良いと思いました。